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Pierre Henry – Musique Sans Titre / Spatiodynamisme
Doxy
DOZ404 LP
Vinyl, LP, 180 gram
UK
2010
Musique Concrète, Experimental
『Musique Sans Titre / Spatiodynamisme』は、その名のとおり「名のなさ」において空間と時間に留まる構造の仮象です。ここでは、耳ではなく空間が振動を知覚するという逆説に、録音が静かに身を委ねています。テープは記録媒体として機能するのではなく、構造をねじりながら自壊していく媒介となります。
「Spatiodynamisme(空間動態主義)」とは、空間が知覚されるよりも先に、素材が反応を開始する状態を意味しています。1954年、ハンガリー出身の芸術家ニコラ・シェファーは、電子制御された金属構造体と鏡、そして光と運動を組み合わせ、自律的に変化し続ける彫刻装置を制作しました。彼は光、運動、音、空間、そして時間を統合する“統合芸術(art total)”の理念を掲げており、鑑賞者の身体と空間の関係そのものを動態的に変容させる「知覚装置」として、それらの彫刻が機能していました。
Henryは、その構造体が発する音響を記録するのではなく、むしろその空間的・概念的構成に耳から応答します。彼は録音者ではなく、干渉者=編集という行為の暗部から構造へ関与する存在として、その装置と対峙しています。
リールからリールへと、切断され、接続され、遅延し、倍加される磁気の動作は、即興的かつ制度外的な構造彫刻として空間に刻み込まれていきます。空間は音を受け取るのではなく、むしろ押し返してきます。その反射圧のなかにHenryは構造の陰影を読み取り、刻みつけていきます。音は削られ、重ねられ、配置されながら、聴覚の地形そのものを書き換えていきます。そこでは、素材と耳の位置関係が反転し、耳のない音楽、名前のない構造、振動のない空間が立ち上がってきます。
この録音が再生されるたびに空間は再構築され、聴取者は自身の位置を失うことになります。音はその場に留まることなく、聴覚の網膜を突き破り、制度そのものに対する批評的振る舞いとして残響し続けます。
メディア:EX+(盤面無傷。チリノイズがある。)
ジャケット:NM
| 商品の状態 | 目立った傷や汚れなし","subname":"細かな使用感・傷・汚れはあるが、目立たない |
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